鬼速PDCA

著者:冨田和

発行年月日:2016年10月21日

出版社:クロスメディア・パブリッシング


目次

第1章 前進するフレームワークとしてのPDCA

第2章 計画初級編:ギャップから導き出される「計画」

第3章 計画応用編:仮説の精度を上げる「因数分解

第4章 実行初級編:確実にやり遂げる「行動力」

第5章 実行応用編:鬼速で動くための「タイムマネジメント

第6章 検証:正しい計画と実行の上に成り立つ「振り返り」

第7章 検証:検証結果を踏まえた「改善」と「伸長」

第8章 チームで実践する鬼速PDCA

 

著者

冨田和成(とみた かずまさ)

株式会社ZUU代表取締役社長兼CEO

大学在学中にIT分野にて起業。卒業後、野村證券にて最年少で本社の超富裕層向けプライベートバンク部門に異動。2013年「世界中の誰もが全力で夢に挑戦できる世界を創る」ことをミッションとして株式会社ZUUを設立。FinTech企業の一角として、月間250万人を集める金融メディア「ZUUonline」や投資判断ツール「ZUUsignals」で注目を集め、過去にGoogleやFacebookも受賞した世界で最も革新的なテクノロジーベンチャーアワード「RedHerringAsiaTop100Winners」受賞。

 

本書で取り上げるPDCAモデルは我流である。(中略)私のPDCAモデルは実践を通して磨かれてきたものであって、机上の理論では決してないことだけは自信を持って言える。同時に、本書は学術書ではなく実用書である。「本を読んだあとに実際の行動を促すこと」を前提にしている。(中略)まずは行動に移し、PDCAの重要性を体験として理解しながら、その精度と速度を磨くことが何より重要なのだ。

(はじめに)


レビュー

仕事をしていると「もっと効率のよい方法はないだろうか?」と業務を見直したいと思うことがあります。何かを見直したいときにPDCAが有効だと思い、この本を手に取りました。この本は一般的なPDCAではなく、著者独自のPDCAについて書かれています。したがって、一般的なPDCAを学びたい場合は、ほかの本を読んだほうがいいかもしれません。一般論ではなく、実用できるPDCAを学びたい場合は、この本はいいかもしれません。

 

計画(PLAN)

ゴールを決め、課題を考え、数値化し、解決案を考える。

ステップ① ゴールを定量化する

最終的に到達したい具体的なゴールを決めて数値化する。ゴール=目標。

ステップ② 現状とのギャップを洗い出す

ゴールと同様に現状も数値化することでギャップが明確になる。

ステップ③ ギャップを埋める課題を考える

課題の考え方

・ゴールから逆算すると、自分は何をすべきか?

・何が不足しているか?

・前進を加速するために、伸ばせる長所はないか?

・あらかじめ手を打っておくべきリスクはないか?

・周りで上手くいっている人は、どんな工夫をしているか?

・そもそも、なぜそのゴールを目指すのか?

ステップ④ 課題を優先度付けして3つに絞る

絞り方

・ゴール到達にもっとも大きく効果がありそうなもの(インパクト)

・短い時間で出来そうなもの

・気軽に出来そうなもの

ステップ⑤ 各課題を数値化する

課題を絞り込んだら、課題を数値化する。

ステップ⑥ 数値を達成する解決案を考える

課題を数値化したら、数値を達成するための解決案を考える。

ステップ⑦ 解決案を優先度付けする

解決案の優先度付けは、「インパクト」の解決案を2つ、「時間」「気軽さ」を2つ

ステップ⑧ 計画を見える化する

 

実行(DO)

解決案を具体化したDOを考え、数値化し、さらに具体化したTODOに落とし込み、実行する。

ステップ① 解決案をDOに変換する

計画で絞り込んだ解決案を実際のアクションであるDOに分解する。DOの数は多くなる。

ステップ② DOを優先度付けして、やることを絞る

各解決案につき最低1つは選ぶ。それ以外は「インパクト」「時間」「気軽さ」で優先度を付ける。

ステップ③ DOを定量化する

DOの数値化。

ステップ④ DOをTODOに落とし込む

今すぐ手をつけられるレベルまで落とし込む。期日も設定する。

ステップ⑤ TODOの進捗確認をしながら実行に移す

1日一回。


検証(CHECK)

検証して、できなかった要因、できた要因を突き止める。

ステップ① ゴールの達成率を確認する

月に一回程度。

ステップ② 課題の達成率を確認する

週に一回程度。

ステップ③ DOの達成率を確認する

日に一回程度。

ステップ④ できなかった要因を突き止める

要因分析の基本は「なぜ」の繰り返し。

ステップ⑤ できた要因を突き止める


調整(ADJUST)

検証結果を踏まえて調整案を考え、次のサイクルにつなぐ(または中止する)

ステップ① 検証結果を踏まえた調整案を考える

・ゴール設定はそのままで大丈夫か

・計画を大幅に見直す必要はあるか

・解決案、DO、TODOを見直す必要はあるか

・調整は不要か

できなかった要因については「どうすればできるようになるか?」

できた要因については「どうすればさらに成果を出せるか?」

ステップ② 調整案の優先度付けして、やることを絞る

インパクト」「時間」「気軽さ」で優先度を付ける。

ステップ③ 次のサイクルにつなげる