著者:ショーン・エイカー
発行年月日:2011年8月31日
出版社:徳間書店
目次
パート1 職場におけるポジティブ心理学
パート2 幸福優位7つの法則
パート3 幸せの波及効果
著者
ショーン・エイカー
グッドシンク代表。ハーバード大学修士号。ポジティブ心理学の第一人者のひとり。ハーバード大学で学生の評価が最も高いポジティブ心理学講座をタル・ベンシャハー博士のもとで担当し人気講師となる。コンサルティング会社グッドタンクを立ち上げ、グーグル、マイクロソフト、ファイザー、UBS、KPMGなどの著名企業で成功と幸福の関係についての実証研究を行いながら、世界45か国で講演やレクチャーを行う。
本書の中心となる「七つの法則」は、ここ20年ほどの心理学の革新的な研究に基づいており、そこに私自身の「幸せと成功の関係」に関する研究結果を肉づけしたものである。この法則は、国際的金融マン、小学生、外科医、法律家、公認会計士、国連大使など、ありとあらゆる範疇の人たちを対象にした私の仕事を通じて、実地に検証され、改善を繰り返してきた。これらのツールは、職業や立場にかかわらず誰もが、日々の仕事を成功させるために使うことができる。「七つの法則」が有効なのは、仕事の環境だけではない。仕事と生活の両面において効力を発揮する。
レビュー
この本は、ポジティブな心理が、仕事や生活において成功へ導く、と書かれています。
多くの人は「成績が上がれば幸せになれる」「昇進すれば幸せになれる」「目標を達成すれば幸せになれる」など努力して成功すれば幸せになれると考えています。つまり、「成功」が先で「幸せ」があとにきます。
しかし、幸せに関する研究によって,、「幸せ」が先で「成功」があとにくると証明されました。世界中の合計275,000人を対象にした200以上の研究を統合して見出された結果は、この本に書かれている「7つの法則」に完全に適合しています。つまり、「幸せが成功に先行する」ということです。
成功と達成に関わる7つの法則
法則1 ハピネス・アドバンテージ
幸福感は人間の脳と組織に競争優位をもたらす
法則2 心のレバレッジ化
マインドセットを変えて仕事の成果を上げる
法則3 テトリス効果
可能性を最大化するために脳を鍛える
法則4 再起力
下降への勢いを利用して上昇に転じる
法則5 ゾロ・サークル
小さなゴールに的を絞って少しずつ達成範囲を広げる
法則6 二十秒ルール
変化へのバリアを最小化して悪い習慣を良い習慣に変える
法則7 ソーシャルへの投資
周囲からの支えを唯一最高の資産とする
わたしの場合で考えてみると、
従業員が幸せに感じるような職場環境にすることで、仕事の成果も上がり、会社の業績も上がる。
仕事の意義を考え、自分がやっていることがどんな意味や喜びがあるか考えてみる。
ポジティブなことに注目し続けると、脳はポジティブなことに気づきやすくなる。
仕事で挫折したら成長の機会ととらえて、現実を受け入れ、問題から逃げずに、真正面から見つめる。ただし、ネガティブに考えるのではなく、ポジティブに解釈する。
小さな達成しやすい目標に集中して、成果が出たらだんだん目標を大きくしていく。小さな成功が積み重なれば、大きな成果につながる。
良い習慣を身につける。読書が続かず、すぐにテレビを見てしまう場合、本は手の届くところに置き、テレビのリモコンは隣の部屋に置く。リモコンを取りに行くより、本を手に取る方がエネルギーを使わないから、本を読むようになる。
良い人間関係を持っていると、挫折から早く立ち直り、多くの成果を上げ、人生の意義を感じられる。ただし、従業員と無理に打ち解けようとせず、自然と良い関係になれるような職場環境にする。
おわりに
もし、この本に興味を持ったら実際に読んでみることをお勧めします。私の解釈が間違っているかもしれませんのでご容赦ください。