いやでも物理が面白くなる〈新版〉

著者:志村史夫

発行年月日:2019年3月20日

出版社:講談社


著者

 志村史夫(しむら・ふみお)

1948年生まれ、工学博士。日本電気中央研究所、モンサントセントルイス研究所、ノースカロライナ州立大学教授、静岡理工科大学教授を経て、静岡理工科大学名誉教授。応用物理学会フェロー・終身会員、日本文藝家協会会員。日本とアメリカで長らく半導体結晶などの研究に従事したが、現在は古代文明、自然哲学、基礎物理学、生物機能などに興味を拡げている。

 

目次

第1章 光―最も身近で最も謎に満ちた存在

第2章 電機はなぜ万能なのか―なんでもできる電磁波の不思議

第3章 力とエネルギー―万物は「運動」する

第4章 万物の「究極構造」を考える―「見えない世界」の物理学

第5章 「時間」と「空間」を考え直す―「絶対」から「相対」へ

 

 本書は、2001年に上梓したブルーバックス「いやでも物理が面白くなる」に大幅に加筆・修正を施した〈新版〉である。(中略)本書の主旨が、「誰でも物理が好きになれる、物理をちょっとでも学ぶと日常生活、さらには人生がとても楽しく豊かになる」ということを知ってもらうためのものであることは旧版と同じである。


レビュー

 「止まれ」の信号はなぜ世界共通で赤なのか?という問いに興味を持ち、この本を手に取りました。文系のわたしにとっては難しく感じましたが、第1章の光については面白かった。

 

信号の「止まれ」はなぜ赤なのか?

 

信号の赤は「止まれ」、青は「進め」は万国共通。赤が「進め」、青が「止まれ」という国は存在しなません。「止まれ」を赤にする理由があります。

安全性を考えると、「進め」より「止まれ」が重要で、雨でも雪でも埃などいかなる条件下でもドライバーや歩行者に確実に見えてなければなりません。

可視光の中で、雨粒や雪、埃などの粒子に最も散乱(ジャマ)されにくい色、ドライバーや歩行者の目に届きやすいのが赤だから、「止まれ」は赤。可視光とは、物体から反射された電磁波のうち、網膜の感覚細胞、視神経を刺激して大脳が認識することで見えるもの。散乱(ジャマ)の度合いは、波長が短い光(紫、青寄りの光)ほど大きく、波長が長い光(赤寄りの光)ほど小さい。

 

可視光(左にいくほど波長が長い、右に行くほど波長が短い)

赤、橙、黄、緑、青、紫

  

色は光が大脳に生じさせる感覚であり、色の主体は光で、物には色がありません。たとえば、青いガラスが青いのは、そのガラスが青いからではなく、そのガラスを通過・反射する青いという感覚を大脳に生じさせる光が青いガラスに見えるのです。

 

普段当たり前に思っていることも、このように考えていくと、けっこう面白いかもしれません。

 

おわりに

もし、この本に興味を持ったら実際に読んでみることをお勧めします。私の解釈が間違っているかもしれませんのでご容赦ください。