◆基本情報
タイトル:99%の人がしていないたった1%のリーダーのコツ
著者:河野英太郎
1973年岐阜県生まれ。
主な著書「99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ」ビジネス書大賞2013書店賞
発行年月日:2013年6月15日
出版社:株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン
◆要約
リーダーシップには、ちょっとした「コツ」が存在します。(中略)この「コツ」さえつかめれば、リーダーになることはそれほど難しいことではないのです。
(はじめにより引用)
◆この本を読む目的
わたしは人の上に立つタイプの人間ではありませんが、仕事を続けていけば、いずれ人の上に立たなければならない時がくるかもしれません。その時に備えて、今のうちに勉強しようと思い、この本を手に取りました。著者が「99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ」を書いた河野英太郎さんであることも、この本を手に取った理由のひとつです。
◆「99%の人がしていないたった1%のリーダーのコツ」を一言でいうと
コツさえつかめれば、誰でもリーダーになれる
◆ポイント
この本では、リーダーとマネジャーを区別して、リーダーに着目して書かれています。
リーダーとは、変化を見極め組織の向かうべきビジョンを掲げ、関係者を動機づけ、ビジョンに向かわせる人。
マネジャーとは、決められた目標に向けて組織を管理し、目標を達成させる人。
リーダーはあくまで役割ですので、メンバーより能力が上である必要はありません。ちょっとしたコツを知っていれば、誰でもリーダーになれます。
この本では全部で82のリーダーのコツが紹介されています。一部を紹介しましょう。
・「自分がトップ」のチームにしない
自分がすべてにおいて上に立つのではなく、自分より優れた人に働きやすい環境を提供することがリーダーの仕事です。
・積極的にお願いしていい
チームのメンバーに指示命令するのではなく、お願いをします。「~をお願いできますか」「~は可能ですか」。
・箸の上げ下ろしまで口出ししない
仕事をお願いするときは、目的やゴール、期限などを伝えて、作業のやり方そのものは、聞かれるまで答えないようにします。
・手がらは必ずメンバーに渡す
手がらはメンバーのもの、失敗はリーダーの責任。
・とにかく決める
メンバーの意見を聞くことは大切ですが、最後に決めるのはリーダーの仕事です。
・キーワードを浸透させる
目的、社長の言葉、経営理念、行動指針などキーワードを自分の言葉として意識して行動し、メンバーに浸透させると、みんなが同じ方向を向いて一体感が生まれます。
ほかにも、メンバー選びのコツ、仕事の依頼のコツ、メンバー評価のコツ、トラブル対処のコツ、チームを前進させるコツ、モチベーションを高めるコツ、人を育てるコツ、 自分を整えるコツなど書かれています。
◆終わりに
私はこれまで中小企業で働き、一人で全部こなしてきました。リーダーになったことがないため、この本に書かれているコツが効果あるかわかりません。
長く働いていれば、いずれリーダーという立場で仕事をする機会があるかもしれません。その時に備えて、今のうちから勉強しようと思います。