基本情報
タイトル:おひとりさまの老後
著者:上野千鶴子
発行年月日:2011年12月10日
出版社:株式会社文藝春秋
要約
「おひとりさまの老後」を楽しもう、というのが本書のねらいだ。そのために、ひとり暮らし歴の長い大先輩にもノウハウを聞いた。大先輩から話を聞いてわかるのは、老後のひとり暮らしは怖くない、そのための智恵と工夫がいっぱい蓄積されているということ。(中略)本書は、「おひとりさまの老後」をすでにはじめているあなた、これからはじめようというあなたに送るエールだ。なぜって、わたし自身が、すでにはじめている大先輩たちからたくさんのエールをもらったのだから。ようこそ、シングルライフへ。(はじめにより引用)
この本を読む目的
頼る人がいない、おひとりさま老後への不安。
「おひとりさまの老後」を一言でいうと
おひとりさま老後は怖くない
ポイント
おひとりさま老後が不安な方へ!!!
著者は上野千鶴子さん。「ケアの社会学」など社会問題の著書が多数ある社会学者。そんな上野千鶴子さんの著書「おひとりさまの老後」。ポイントは3つ。1.住まい、2.お金、3.友人。
1.住まい
おひとりさまのメリットは時間とお金を自由に使えることですが、おひとりさまを楽しむためには、自分だけの住まいが必要です。家族がいると、介護で迷惑をかけてしまうかもしれないと思い、居心地が悪くなるかもしれませんが、おひとりさまなら誰の顔色も気にせず、自分の家で最後まで過ごすことができます。仮に介護が必要になっても、在宅支援というサービスがあります。自分だけの住まいを確保しましょう。
2.お金
介護保険や支援費制度はありますが、年金だけで暮らしていくのは厳しいでしょう。年金以外の収入があることが不可欠です。これまでの経験や特技などを活かしたり、シルバー起業したり、資産から収入を生み出したり、個人年金を準備したり、今のうちから準備しましょう。
3.友人
おひとりさまの基本は、ひとりでいることに寂しいと感じず、心地よいと思えること。ですが、ときに人は寂しいと感じてしまうものです。寂しいときに寂しいと言える友人がいると安心します。一緒にご飯を食べたり、困ったときに助けてくれたり、自分を支えてくれたり、一緒にいて気持ちが楽な友人を作りましょう。
おひとりさま老後は家族に頼れません。怖れる必要はありませんが、今のうちから準備しましょう。おひとりさま老後が不安な方はこちらからご確認ください。
終わりに
ひとりで生きていくことを決めた人には参考になると思います。取扱説明書のような具体的な内容ではないかもしれません。
※あくまでも個人的な感想です。本の内容は、必ずご自身で読んで確認してください。